相鉄線の未来の運行形態について

1.はじめに

 みなさんこんにちは。中学1年の○○です。今回、初めて研究を執筆します。よろしくお願いします。さて、初めての研究は「相鉄線の未来の運行形態」についてです。2022年下期に開始予定の相鉄と東急の直通運転のことを中心に、2019年から直通しているJR線と相鉄本線、いずみ野線の運行形態を主にダイヤ予想を中心に取り上げます。拙い文章ですが最後まで読んでいただけると幸いです。なお、この研究は2021年12月時点での情報をもとにしています。

2.相鉄と直通先の路線

(1)相鉄本線

 相鉄本線は横浜駅~海老名駅を結ぶ相鉄の主要路線です。日中は快速と特急を中心に走っています。また、横浜駅~二俣川駅にはいずみ野線直通の各駅停車が、西谷駅〜海老名駅にはJR直通の各駅停車が走っています。

(2)相鉄いずみ野線

 いずみ野線は本線の二俣川駅から分岐して湘南台駅までを結ぶ路線です。ほとんどの電車が本線の横浜駅まで乗り入れ、日中は毎時6本の各駅停車が横浜まで乗り入れています。

(3)新横浜線

 新横浜線は本線の西谷駅で分岐して羽沢横浜国大駅までを結ぶ路線です。羽沢横浜国大駅から先はJR線に直通しています。相鉄側はほとんどの電車が海老名駅まで、JR側は日中は新宿駅まで、朝ラッシュ時は一部列車が池袋駅、武蔵浦和駅、大宮駅、川越駅まで直通しています。

(4)JR埼京線・相鉄直通線

2019年に相鉄と直通が開始されたJRの路線です。

正式には羽沢横浜国大駅〜大崎駅が東海道本線の貨物支線、大崎駅からが埼京線となっています。先述の通り、日中は新宿駅まで、朝ラッシュ時は池袋・大宮方面に直通します。

(5)東急東横線・東急目黒線・東急新横浜線

 2022年下期に相鉄と直通が予定されている東急の路線です。東急新横浜線は新横浜駅〜日吉駅を結び、そこから東横線と目黒線に直通します。東横線は渋谷駅〜横浜駅を結んでいて途中の日吉駅から東急新横浜線が乗り入れる予定です。目黒線は目黒駅〜日吉駅を結ぶ路線で、日吉駅から先は一部列車が東急新横浜線に乗り入れる予定です。

(6)東京メトロ南北線・埼玉高速鉄道埼玉スタジアム線・都営三田線

 現在、目黒線と直通運転している路線です。南北線は目黒駅〜赤羽岩淵駅を結んでいて、三田線は目黒駅~西高島平駅を結んでいます。二つの路線は目黒駅〜白金高輪駅で同じ線路を走っています。埼玉スタジアム線は赤羽岩淵駅〜浦和美園駅を結んでいます。

(7)東京メトロ副都心線・東武東上線・西武有楽町線・西武池袋線

 現在、東横線と直通運転している路線です。副都心線は渋谷駅〜和光市駅を結んでいる路線で、途中の小竹向原駅から西武有楽町線が分岐しています。西武有楽町線の練馬駅からは西武秩父駅まで西武池袋線に乗り入れています。和光市駅からは小川町駅まで東武東上線に乗り入れています。

3.相鉄と東急の直通について

(1)直通線のルート

 相鉄新横浜線は羽沢横浜国大駅を発車した後にJRとの直通線から分岐して地下に入り、新横浜駅に向かいます。新横浜駅からは東急新横浜線に入り、新綱島駅を経由して現在の目黒線の終着駅である日吉駅に至ります。

羽沢横浜国大駅のJR・東急側にある分岐点

JRに直通する列車は外側へ分岐し、東急に直通する列車は内側のトンネルに入る

(2)使用車両

①相鉄の車両

 直通列車に充当される予定の車両のうち相鉄が保有する車両は、20000系と21000系です。どちらも比較的新しい車両で20000系は2018年2月に、21000系は2021年9月にそれぞれデビューしました。外観は似ていますが大きく違う点は両数です。20000系が10両なのに対し、21000系は8両です。これは直通先の路線に合わせるためです。詳しくは「東急の車両」で説明します。

東急東横線直通に充当される予定の20000系

東急目黒線直通に充当される予定の21000系

②東急の車両

 直通列車に充当される予定の車両のうち東急が保有する車両は、東横線の5050系4000番台と目黒線の3000系、5080系、3020系です。東横線の5050系4000番台は全て10両編成です。他にも一部の8両の5050系が直通に対応しています。

目黒線の3000系、5080系、3020系は現在6両編成ですが、相鉄との直通により中間車が増備され、8両化します。

目黒線用の5080系

同じく目黒線用の3000系

③その他の鉄道会社の車両

 東急を走る車両のうち相鉄と東急以外の車両の状況を説明します。

まず東京メトロ副都心線の7000系、10000系、17000系ですが、この3種類の車両は相鉄直通に対応していません。車両の置き換えが行われていたり、対応工事をする余裕がないことから、副都心線の車両が相鉄に直通する可能性は現時点ではあまりありません。次に東武の9050型と50070型、西武の6000系、40000系、40050系についてですが、こちらも相鉄直通には対応していません。これは東武と西武が相鉄直通に否定的な考えを持っているからだと思われます。

一方、相鉄の20000系は西武、東武、東京メトロの保安装置を搭載しているため、乗り入れるとしたらしばらくは相鉄の車両のみになると思います。また、みなとみらい線のY500系は横浜から先の路線なので直通はしません。次に東京メトロの南北線の9000系と都営三田線の6300系、6500系についてです。これらの車両は一部が6両から8両になります。ただ無線アンテナが相鉄に対応していないため直通開始からしばらくは新横浜までに留まりそうです。最後に埼玉高速鉄道スタジアム線の2000系ですが、こちらの車両は8両化もせず、相鉄直通にも対応してないため、同じく新横浜までの乗り入れに留まる予定です。

南北線の9000系

副都心線の10000系

4.相鉄・東急直通線も考慮したダイヤ予想

 ここからは相鉄と東急が直通した後にどんなダイヤになるのか考えました。なお、都合上平日の日中の相鉄方面から横浜・羽沢横浜国大方面のダイヤのみ紹介します。ご了承ください。

 <現行ダイヤ>

 

相鉄本線、いずみ野線の現行ダイヤです。基本的には30分ごとのパターンダイヤになっています。

<1時間ごとの本数>

目黒線の現行ダイヤです。

<1時間ごとの本数>

東横線の日中の現行ダイヤです。こちらも基本的に30分おきのパターンダイヤになっています。

<1時間ごとの本数>

<予想ダイヤ>

相鉄本線・いずみ野線、東急新横浜線・目黒線の予想ダイヤです。今回はJR・相鉄・東急のパターンダイヤを崩さないように考えました。

<1時間ごとの本数(相鉄)>


<1時間ごとの本数>

東横線の予想ダイヤです。1番左の急行は相鉄線からの直通列車です。他にも、菊名始発の各駅停車をなくし、各駅停車を毎時8本にしました。他の種別の本数は変えていません。

<1時間ごとの本数>

5.まとめ

 今回は相鉄と東急が直通したときのダイヤについて考えました。予想ダイヤはなるべく今のパターンダイヤを崩さないように考えましたが、相鉄のパターンダイヤを崩して、新たなダイヤを考えることもできそうです。また、研究に慣れていない、語彙力の無さ等の都合から読みにくい文章になってしまったと思います。次からは改善できたらなと思います。

最後に研究の作成に携わってくれた皆様、そしてここまでお読みいただいた皆様

本当にありがとうございました。

6.参考文献

・マイナビニュース 相鉄・JR直通線の路線愛称「埼京・相鉄ライン」にしてはどうか

https://news.mynavi.jp

・ヤフーニュース 期待の相鉄・東急直通線 相鉄の新型車両「21000系」がデビュー

 20000系とは何が違う?

https://news.yahoo.co.jp

おことわり:Web公開のため一部表現を変更させていただきました。掲載されている情報は研究公開当時のものです。現在とは若干異なる場合があります。

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