1.はじめに
こんにちは。この研究では、小田急電鉄の江ノ島線について考えていきます。ぜひ最後までご覧ください。
2.小田急江ノ島線の基本情報
(1)基本情報
小田急江ノ島線(以下江ノ島線)は、相模大野駅から片瀬江ノ島駅を結ぶ小田急電鉄の路線です。座席指定の特急列車であるロマンスカーの、ラッシュ時に走る「モーニングウェイ号」「ホームウェイ号」や都心からの旅行客を輸送する「えのしま号」「メトロえのしま号」が走っていて、ラッシュの混んでいる列車に乗らずに座席に座って通勤や帰宅ができたり、リラックスしながら観光地である江の島までの旅を楽しんだりできます。
小田急ロマンスカー30000形(EXEα)
(2)種別や車両の編成について
①各駅停車
各駅に停車します。すべて6両編成で運用され、ほぼ終日毎時6本の運転です。ラッシュ時は急行や快速急行の通過する駅を利用する人で混み合います。
②急行
基本、新宿方面~藤沢駅の運用ですが、毎日の朝5時台には片瀬江ノ島始発の新宿行きが1本設定されています。6両または10両編成で運用され、朝は毎時6本、夕方には毎時2本の運転です。また、朝ラッシュ時の新宿方面の列車は相模大野から快速急行となります。
③快速急行
急行の停車駅から南林間駅と長後駅を除いた駅に停まります。日中時間帯や夕ラッシュ時間帯に運転されている優等列車で、日中時間帯は毎時3本の運用となっています。10両編成で運用されます。ラッシュ時は通勤や帰宅をする人で混雑します。
4.藤沢駅から先の快速急行廃止について
旧路線図
新路線図(楕円で囲った部分が変更点)
2022年3月12日からのダイヤ改正で、江ノ島線の快速急行の走行区間から藤沢駅~片瀬江ノ島駅間が廃止され、当区間の種別は各駅停車、急行のみとなりました。また、相模大野方面からのほとんどの列車は藤沢駅で折り返しをするようになりました。
このダイヤ改正によって、相模大野駅から片瀬江ノ島駅に行くためには、一部の直通列車に乗車した時以外は藤沢駅で乗り換えをする必要があります。
江ノ島線内を走行する小田急8000形
5.問題点
(1)ラッシュ時の混雑について
前述したように、ラッシュ時の各駅停車は非常に混雑している状態となっています。これは、急行や快速急行が止まらない各駅を利用する人々が多くいるからだと考えられます。
この問題点の解決策は、急行通過駅のホームを8両編成に対応させることです。そして各駅停車を8両編成にすれば、各駅停車の混雑率は改善されると考えます。
また、ホームの両端を踏切に挟まれている高座渋谷駅では、片瀬江ノ島駅方面の踏切を移動させて8両編成に対応させることができると考えます。
(2)藤沢駅以北と以南の分断について
これも前述しましたが、2022年のダイヤ改正で、特急列車などを除き多くの上り・下り列車は藤沢駅で折り返すようになりました。これによって、藤沢駅の北側(相模大野駅側)と南側(片瀬江ノ島駅側)が分断されました。
このことによって起きる問題点としては、藤沢駅以南の駅から相模大野方面に通勤する場合、早朝の列車に乗らない限り、藤沢駅で乗り換える必要があることです。
また、藤沢駅はラッシュ時には混み合っていて、(1)で書いた通り快速急行の列車内も非常に混雑しています。よって、藤沢駅や列車内で乗客同士のトラブルが起こって列車の遅れが発生する可能性が高くなることが考えられます。
この問題の解決策は、ラッシュ時に、片瀬江ノ島駅から相模大野駅方面に直通する列車の便数を増やすことです。
現在、朝ラッシュ時には、片瀬江ノ島駅発藤沢駅行きの列車(特急列車を除く)が、毎時5~6本あり、藤沢駅始発の相模大野方面の急行は毎時4~6本あります。
これを、毎時1~2本の頻度で、現在は一日1本しかない「片瀬江ノ島駅始発の、急行 新宿行き(相模大野駅から快速急行となる)」という10両編成の列車を増発すればいいと考えます。
なぜなら、本鵠沼駅と鵠沼海岸駅は両端を踏切に挟まれており、6両より長い編成に対応させることが難しいためです。
(3)人身事故について
江ノ島線の東林間駅や鶴間駅ではホーム上での人身事故の件数が多く、その影響によって江ノ島線の遅延が発生しています。
この理由は、駅付近の線路が直線である影響で快速急行などの通過列車の速度が速く、いわゆる「飛び込み自殺」を試みる人が多いためだと考えます。
この問題を解決するためには、ホームドアの設置が必要だと考えます。
すでに小田急線内では、「お客さまのホームからの転落やホーム上での列車との接触事故を未然に防止するため(小田急電鉄ホームページ「2020年度 鉄道事業設備投資計画」より引用)」、新宿駅、代々木上原駅、登戸駅などでホームドアが設置されており、本厚木駅には2022年度内にホームドアが設置されるほか、町田駅、中央林間駅、大和駅などでもホームドアの設置予定があります。
よって、東林間駅や鶴間駅にも転落防止のためにホームドアを設置すれば改善されると考えます。
6.まとめ
・ラッシュ時は各駅停車が混雑しているので、各駅停車しか停まらない各駅のホームを8両編成に対応するべき
・朝ラッシュ時には毎時1~2本の頻度で、「片瀬江ノ島駅始発の、急行 新宿行き(相模大野駅から快速急行となる)」という10両編成の列車を増発すべき
・東林間駅や鶴間駅にホームドアを設置し、人身事故を減らすべき
7.おわりに
今回は読みづらい文章となってしまったと思いますが、最後までお読みいただいて本当にありがとうございました。
8.参考文献
小田急線公式サイト
https://www.odakyu.jp
鉄道人身事故データベース
https://jinshinjiko.com
おことわり:Web公開のため一部表現を変更させていただきました。掲載されている情報は研究公開当時のものです。現在とは若干異なる場合があります。
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