1.はじめに
みなさんこんにちは。中学2年の〇〇です。初めての研究を書かせていただきますので拙い文章ですが最後までお付き合いください。
2.S-TRAINの運行形態について
S-TRAINは、平日に西武池袋線、西武有楽町線と東京メトロ有楽町線の小手指駅~豊洲駅、土休日に西武池袋線、西武有楽町線、東京メトロ副都心線、東急東横線、みなとみらい線の西武秩父駅~元町・中華街駅を走る有料座席指定列車です。西武40000系という車両が使用されており、平日はどの区間でも指定券料金510円を乗車券に加え払うことで乗車できます。休日は区間によって値段が変動し、横浜駅~所沢駅の場合は860円となっています。また、どの便も乗車専用駅、降車専用駅が決められており、乗客の層が絞られるようになっています。土休日にS-TRAINが走る西武池袋線、東京メトロ副都心線、東急東横線、みなとみらい線ではFライナーが走っていますのでそちらに乗る人が多いようです。路線図と料金と時間の図を書くとこのようになります。
自由が丘駅に到着するS-TRAIN
3.問題点
(1)所要時間が大して一般列車と変わらない
S-TRAINは先ほどの表に書かれているように、横浜駅~所沢駅間、豊洲駅~所沢駅間では、追加料金を払わなくても乗れる一般列車と所要時間があまり変わりません。なので、追加料金を払っている分、早く目的地に着くわけではなく、確実に座席に座れる事が保証されるだけなので、使う人が少なくなっています。実際、横浜駅でS-TRAINを見た際、一両に一人いるかいないか程度しか乗客がいませんでした。
(2)サービスの割には高い
S-TRAINは先ほども挙げたように、所要時間が運賃のみで乗れるFライナーとあまり変わらないのにもかかわらず、高い指定席料金を払わないと乗れないので、乗るメリットがあまりありません。また、コンセントはついていますが、座席はリクライニングできず、机も出せない、値段の割にはいいサービスとはなっていません。
(3)走っている時間、区間が限定的
①有楽町線内の区間が限定的
有楽町線に直通する平日のS-TRAINは豊洲駅~小手指駅間を走っていますが、その先の新木場駅まで行けば京葉線、りんかい線に乗り換えられて、東京ディズニーリゾートや幕張などの利用客が多い方面に1回乗り換えをするだけで向かうことが出来ます。乗換回数が多いと迷ってしまうほか、後続列車を待つ必要があるので所要時間が多くなってしまいます。
②休日の運行時間が限定的
休日のSトレインは午前中と夕方のみ走っています。
上の表を見るとわかる通り、日中には走っておらず、本数も2本もしくは3本なので、使う人がほとんどいないという状況です。元町・中華街駅には留置線がないため、長時間停車できないことから本数が少ないのかもしれません。長時間停車ができないと清掃や座席の回転ができず、折り返して運行することができません。また、清掃や座席の回転を今までの設備のまま行うと、元町・中華街駅で使えるホームが1本になります。そして、処理が追いつかなくなり、横浜方面から来た車両が詰まってしまいます。
4.改善策
(1)使用車両や値段を変える
①使用車両を変える
S-TRAINの問題点を挙げた際に座席のサービスが良くないと書きましたが、座席のサービスを改善するには、新型車両か既存の特急列車などを導入するべきです。しかし、現在S-TRAINに使われている40000系は2017年に導入されているため、新型車両を導入するには早すぎます。
そして、既存の特急列車を導入する場合についてですが、2019年にデビューした「Laview」で使われている001系が、地下鉄を走行する際に必要である貫通扉をつけているので、地下鉄を走行するS-TRAINの代替として使えます。しかし、課題もいくつかあります。S-TRAINに充当させるとなると001系の運用が増えるため001系を増備しなくてはならなくなるうえ、地下鉄に直通するための設備も用意する必要が出てきます。また、001系をS-TRAINに充当させた際には、通勤ラッシュ時間帯以外はライナーとしてではなく有料特急として運行をするのが適切でしょう。
西武鉄道の有料特急「Laview」で使用されている001系
②値段を変える
先ほどの値段表を見てもらえばわかる通り、S-TRAINは時間やサービスにしては高いです。なので、もっと特急料金を安くしないと使う人が増えずに減ってしまいます。
車両を001系に変更しない場合には、着席保証のみで設備も豪華というわけではなく、速さも一般列車とあまり変わらないままになることから、今の料金設定のままだと高いと思われますので、減額をしました。001系を導入した場合ですが、車内の設備はかなり快適なのでサービス料という点を考えると特急料金を高くするべきだと考えました。
(3)運行の区間、運行日、時間を変える
①有楽町線を走行するS-TRAINの時間と運行日、区間について
有楽町線のS-TRAINは平日に豊洲駅まで走っていますが、新木場駅まで走行区間を伸ばし、休日の朝と夜にも運行すれば、東京ディズニーリゾートに行く人や幕張の方に用事がある人に使ってもらえるので利用者が増えると考えます。また、平日にも新木場駅まで走行すれば千葉方面に通勤する人が利用し、利用者が増えるでしょう。
②東横線を走行するS-TRAINの時間と運行日について
東横線を走行するS-TRAINは休日に西武秩父などの駅から元町・中華街駅を結んでいます。休日の横浜やみなとみらいでかなりの混雑が見られることからわかるように、観光客が多いため、朝の走行時間帯を少し遅くすることで利用しやすくする他、元町・中華街駅に留置線を作って本数を増やして多くの観光客に乗ってもらえるようにするべきです。元町・中華街駅の留置線はすでに計画されているので、このような構想が実現されるのも夢ではないでしょう。また、通勤時間帯の東横線はとても混雑しているので、平日のラッシュ時間帯にS-TRAINを運行すると、利用客がとても増えると思います。
5.まとめ
6.おわりに
さて、いかがでしたでしょうか。この研究を通してS-TRAINが一人でも多くの人に知っていただければ幸いです。料金計算など、不可解な点も多かったかもしれませんが、最後まで拙い文章を読んでいただきありがとうございました。
7.参考文献
西武鉄道 https://www.seiburailway.jp
東京メトロ https://www.tokyometro.jp
おことわり:Web公開のため一部表現を変更させていただきました。掲載されている情報は研究公開当時のものです。現在とは若干異なる場合があります。
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