Ⅰはじめに
皆さんこんにちは**です。時がたつのは早いもので私が初めて執筆した研究が「停車場」 に載せられてから一年が経ちました。しかし執筆の能力は一向に上がらず、むしろ「もう中1に抜かされているのでは?」と思うようになってきました。さて、話を研究に戻しましょう。今回研究していくのは横浜線です。「横浜線の未来」と題していますが今回は主に「遅延」と「混雑解消」の二点に絞っていこうと思います。
Ⅱ横浜線とは
※「ブルーライン」、「グリーンライン」はそれぞれ「横浜市営地下鉄ブルーライン」、「横浜市営地下鉄グリーンライン」のことです。
上の図は横浜線の停車駅と乗り換え路線を表しています。横浜線は東神奈川と八王子を結ぶ路線で1908年に全線開業、1941年に全線電化しました。八王子や甲信地方で生産された生糸を横浜へ輸送する目的で敷設されました。
現在は「東京メガループ」の一つとして沿線の住宅街と都心方面へ向かう各線をつなぐ通勤路線として運行されています。一部列車が根岸線に乗り入れ、また朝夕には相模線が橋本駅から八王子駅まで乗り入れています。車両はE233系6000番台が運行されています。
「東京メガループ」とはJR東日本によって定められた他の鉄道路線と結節点を多く持つ南武線、横浜線、京葉線、武蔵野線の総称です。
Ⅲ横浜線における問題点
1.京浜東北線に巻き込まれて発生する遅延
①接続待ちによる遅延
※鎌倉車両センターの留置線と駅横浜方の側線は省略しています。
この図は東神奈川駅周囲の配線略図です。京浜東北線が横浜線を挟む形になっているので、対面乗り換えが可能です。しかしこのことによって接続待ちによる遅延が発生してしまっているのです。ここで遅延発生のプロセスを説明します。
混雑などで京浜東北線が遅延する。
↓
東神奈川駅に遅れて京浜東北線南行が1番線に入線
↓
乗り換え客が横浜線列車(2.3番線に停車中)に乗ろうとするため発車時刻になってもドアが閉められない
↓
横浜線列車が遅れて発車(遅延発生)
↓
遅延による混雑で遅延増大
というように京浜東北線に巻き込まれて遅延が発生してしまうと考えられます。
②直通列車遅延による遅延
この場合は根岸線方面から横浜線に直通する列車が遅延することによって横浜線内にも遅延が発生するということです。①の場合よりむしろこちらのほうが回数が多いと思います。
2.横浜線の混雑
現在横浜線の最混雑区間は小机駅~新横浜駅間で混雑率169%です。混雑率の目安は150%で「広げて楽に新聞を読める」、180%では「折りたたむなど無理をすれば新聞を読める」なのでその中間ほどであると思います。他の路線と比べると169%という数字は低いように感じますが、混雑率は「最混雑時間帯の輸送人員」÷「最混雑時間帯の輸送力」なので混雑率が169%を超える列車も存在する可能性があります。
3.問題点の解決策
①遅延の解決策
これらの遅延を最小限にする方法としては「速やかな直通運転の中止」が考えられます。つまり、京浜東北線内で遅延が発生した場合、横浜線と京浜東北線の直通運転を即刻中止しすべての列車を東神奈川止まりにするということです。東神奈川駅には鎌倉車両センター東神奈川派出所が併設されていますので、このような方法をとることができると思われます。
②混雑緩和の方法
横浜線最混雑区間である小机駅~新横浜駅間の混雑を解消することを考えます。この2駅間の近くに折り返し設備のある駅は、東神奈川駅と小机駅の2駅なので東神奈川駅~小机駅の列車増発をすればよいのでしょうか。しかし、この方法は難しいと考えられます。下の図をご覧ください。
※時刻表の凡例 「直普」…京浜東北線直通列車(太字)、「相模」…相模線直通列車(斜体)
上の図は平日朝ラッシュ時の横浜線上りの時刻表です。この時刻表からわかるとおり7時33分から8時34分の約1時間に18本の列車が東神奈川駅に発着しています。そのうち11本は東神奈川折り返しなので、混雑解消の方法として東神奈川駅~小机駅間の列車の増発は簡単には行えません。ではどうすればよいのでしょうか。そこで私は「通勤快速」の設定を提案します。この通勤快速は最混雑区間である小机駅~新横浜駅のうち新横浜駅を通過し、新横浜で東海道新幹線や市営地下鉄ブルーラインに乗り換える乗客と東神奈川駅で乗り換える乗客を分離するということです。また他の列車と干渉しないように新横浜駅以外のすべての駅に停車します。列車増発が難しいので既存の列車を通勤快速に変更します。通勤快速に変更する列車の候補は上図に黒丸がついている列車です。これらの列車は小机駅を京浜東北線直通列車の3分ないし4分あとに発車するため京浜東北線直通列車よりもすいていると考えられます。
上の図は通勤快速を導入したダイヤです。通勤快速は斜体&太字で表しています。菊名駅から先時刻が変わっていないのは新横浜駅を通過したままの時刻だと先行列車に接近しすぎてしまう恐れがあるため菊名駅で2分ほど停車させているためです。
Ⅳまとめ
今回の研究で私は
・京浜東北線が遅延をしたときに直通運転を中止の判断を早める
・「通勤快速」を導入して小机駅~新横浜駅間の混雑を解消する
の2つを提案します。
Ⅴ終わりに
今回の研究はいかがでしたか?いつにもましてクオリティーが低下してしまったと、個人的に感じています。次回の春号は来年の新中1に配布するため、研究班に入ってもらえるような、研究を目指していこうと思います。
Ⅵ参考文献
・駅から時刻表
http://ekikara.jp/
・JR東日本ホームページ
https://www.jreast.co.jp/
・国土交通省/統計情報/鉄道関係データ/混雑率
http://www.mlit.go.jp/common/001245932.pdf/
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