横須賀線の混雑緩和に向けて

1.はじめに

 みなさんこんにちは。中2の**です。二回目の執筆となりますが、前回より読みやすくなるように頑張りたいと思います。さて、今回は横須賀線について研究してまいります。最後までお読みいただければ幸いです。

2.横須賀線とは

 横須賀線は東京駅と久里浜駅を結ぶ路線で、大船駅~横浜駅間は東海道線と並走します。また西大井駅から分岐して大崎駅・新宿駅方面に走る湘南新宿ラインも走っています。総武快速線や総武本線などと直通運転を行っていて、成田空港駅へ向かう特急「成田エクスプレス」も運行されています。


↑横須賀線・総武快速線で活躍するE217系


↑特急「成田エクスプレス」で活躍するE259系

3.首都圏四位の混雑率の横須賀線

 次の表をご覧ください。



 この表は首都圏混雑率ランキングの上位5路線と混雑率ごとの車内の状況を表した表です。

 この表より横須賀線は首都圏四位の混雑路線であることが分かります。それでは、横須賀線の混雑にはどのような原因があるのでしょうか。原因の一つとして考えられるのが、湘南新宿ラインの高崎・東海道系統の列車が西大井駅、新川崎駅を通過することです。なお、この研究では、高崎線、東海道線に直通する湘南新宿ラインを「高崎・東海道系統」、宇都宮線、横須賀線に直通する湘南新宿ラインを「宇都宮・横須賀系統」としています。

 その理由は、湘南新宿ラインの高崎・東海道系統が両駅を通過するために、この両駅から湘南新宿ラインの経由地である大崎駅、新宿駅、池袋駅方面へ向かう場合でも、横須賀線を利用して品川駅に出てから山手線に乗り換え、というルートを通らなければならず、結果として横須賀線の混雑につながってしまっているのです。また混雑悪化以外にも、新川崎駅の乗客が武蔵小杉駅で湘南新宿ラインに乗り換えることでホームの混雑が発生していることも挙げられます。

 首都圏四位の混雑率という事実がある以上改善するべきだと僕は思います。



↑高崎・東海道系統が新川崎駅、西大井駅を通過する湘南新宿ライン


↑品川駅方面(直進)の横須賀線と大崎駅方面(右)の湘南新宿ラインの分岐点は

平面交差になっている

4.混雑緩和に向けて

 では、混雑緩和に向けて何ができるでしょう。一般的に列車増発や編成数を増やすという対策が取られています。例として京急のラッシュ時の12両運転などがあります。ですが横須賀線は最大15両編成でかなり長くなっています。そのため両数を増やすことは不可能だと思います。列車増発についても、横須賀線と湘南新宿ラインの分岐点が平面交差になっているため下り列車との兼ね合いもあり難しいと思います。

 そこで湘南新宿ラインの高崎・東海道系統の全列車を西大井駅と新川崎駅に停車させればいいと思います。そこで、朝ラッシュ時限定で停車させるのか終日停車なのかどちらが良いか考えていきます。


 この表は湘南新宿ラインの高崎・東海道系統列車の西大井駅、新川崎駅停車を朝ラッシュ時のみにした場合と終日停車にした場合のメリット、デメリットをまとめたものです。この表より僕は朝ラッシュ時のみの停車が良いと思います。

 では現在のダイヤを見てみましょう。

上りダイヤ(2018年3月17日改正)

下りダイヤ(2018年3月17日改正)


 次は筆者が変更したダイヤです。他の列車をもとに西大井駅、新川崎駅の到着時刻を予想しました。

上りダイヤ

下りダイヤ

5.結論

 僕は横須賀線の混雑緩和のために、朝ラッシュのみ湘南新宿ラインの全列車を新川崎駅、西大井駅に停車させることを提案します。

6.終わりに

 今回の研究はいかがだったでしょうか。前回より量、内容をもっと多くできるように執筆しましたが結局前回と同様に量が少なく、内容の薄い研究になってしまいました。次回の文化祭号では今までよりも質の良い研究になるよう頑張っていきます。

7.参考文献

・東洋経済オンライン 最新版!「首都圏の鉄道混雑率ランキング」https://toyokeizai.net/articles/-/182181

・日本民営鉄道協会 鉄道用語辞典

http://www.mintetsu.or.jp/knowledge/term/96.html

・えきから時刻表 

 http://www.ekikara.jp/top.htm

・街画コム 湘南新宿ラインの路線図で停車駅・所要時間をチェック!

http://www.machi-ga.com/entry/entry00211.html


おことわり:Web公開のため一部表現を変更させていただきました。掲載されている情報は研究公開当時のものです。現在とは若干異なる場合があります。

浅野学園鉃道研究部 『停車場』アーカイブ

浅野学園の鉃道研究部が発行する部誌『停車場』のアーカイブサイトです。過去に発行された『停車場』を自由に閲覧することが出来ます。

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