横須賀線を考察する

1.はじめに

 こんにちは。**です。今回は2回目の執筆、そして初めての文化祭号になります。

 さて、初めての文化祭号の執筆のテーマとして横須賀線を選びました。首都圏の大動脈として日々活躍する横須賀線についてさまざまな視点から、よりよい鉄道にするにはどうすれば良いのかを考えていこうと思います。

 拙い文章ですが、ぜひ最後までお読みください!

2.横須賀線とは?

 JR東日本が運営する路線で、久里浜駅から東京駅を横須賀線、そこから先は総武快速線、内房線、成田線などに接続し総武快速線という名称で運行を行っています。

(なお、本稿では執筆の都合上総武快速線については概ね省かせていただきますのでご了承ください。)

1)車両

 現在横須賀線では、E217系という車両が走っています。


↑E217系/横須賀線

 ここで少しだけE217系について説明しようと思います。

 E217系は通勤通学輸送の混雑緩和と、旅客輸送の二つの双方を目的として開発された車両で、大半の車両をロングシート、一部車両をセミクロスシートとしています。

 1994年に量産先行車を生産し、翌年には量産を開始しました。

 その後も何度か増備し、最終増備となった8次車は1999年に作られたものです。

2020年度からは新型車両“E235系”が導入

 E217系の最終増備は1999年ということで、車両の老朽化が進んでいます。そこで、JR東日本は新型車両であるE235系の横須賀線への導入を発表しました。E235系といえば現在山手線の新型車両としても導入されているので、顔なじみのある車両かもしれません。



↑E235系(山手線で運用)

 E235系は全てロングシートでの運用になるということなので、通勤ラッシュ時の混雑解消に重点をおいた導入なのかな、と感じます。次に、E235系の内装について紹介しようと思います。

E235系の内装

 E235系はJR東日本の中で最も新しい車両で、これまでの様々な技術が結集していると言えます。コンセプトは『お客様、社会とコミュニケーションする車両』で、首都圏の通勤通学を主とする輸送における更なるサービス向上、安定性向上を目的としています。

 また、中吊り広告の廃止などこれまでの電車になくてはならなかったものもなくなっています。これらE235系の内装に関して、様々な文献から表を作りました。


2)路線図


↑横須賀線路線図↑

↓横須賀線内で他路線と乗り換えできる駅↓


 この表から、多くの路線との乗り換えができることもお分かりいただけると思います。

 先ほども述べましたが、横須賀線の大きな役割の一つに通勤・通学者の輸送が挙げられますから、これほど多くの路線と乗り換えられるのは不思議ではありません。

3.問題点

 この章では、横須賀線が抱える問題を挙げていこうと思います。

ⅰ混雑率

 以下は首都圏の通勤電車の混雑率ランキング(一部抜粋)です。


 ご覧の通り、横須賀線はかなり上位に含まれていることが分かります。

 次に“混雑率”の目安を示します。


 目安から言うと、体が触れ合い、相当な圧迫感があるに当たるでしょう。

 混雑率が上昇してしまうのは横須賀線が居住地域から勤務地域(※)への人員運搬を行う路線だからでしょう。

※以下は筆者が定めたことばなので、説明を加えておこうと思います。

居住地域:「横須賀線沿線物件」と検索して、物件が多く表示された駅を“居住地域”としました。
勤務地域:“居住地域”に当てはまらなかった駅を“勤務地域”としました。

 第2章で説明した通り、横須賀線で使用しているE217系は一部車両にセミクロスシートを採用しているので混雑時の運搬には不向きと言えます。

 下の図で、ロングシートとセミクロスシートの座席配置を示しました。横長の黒色の四角形がロングシートで、縦長の黒色の四角形がクロスシートです。


↑ロングシート 大人数の輸送に有利(提供:安部桂佑氏)

↑セミクロスシート 大人数の輸送には不利(提供:安部桂佑氏)

 横須賀線では2020年度から新型車両であるE235系が導入されることになっています。E235系では全席ロングシートで導入される予定なので、多少混雑率は緩和されるかもしれません。

ⅱオリンピック

 ところで、2020年には東京で1964年以来2度目のオリンピックが開催されます。従って、多くの外国人観光客が訪日する見込みになっています。観光客の多くが公共交通機関を利用することが見込まれますから、より使いやすい環境を整えるのが早急の問題と言えます。

 また、観戦者が競技会場に向かう時間と、通勤の時間がもし重なってしまえば大混雑となることが予想できます。都内を通る他の交通機関と連携することも考えられますが、横須賀線の情報伝達機能の向上が必要だと思います。

 次章では以上2つの問題点に対する解決策を示していこうと思います。

4.解決策

ⅰ:通勤・通学ラッシュ時に運行本数を増やす

 混雑率を解消する手段としてまず思いつく方法が運行本数を増やすことですが、これは既に実行されていると言っていいでしょう。。

ⅱ:“時差Biz”を実施する

 ニュースなどで“時差Biz”という単語を聞いたことがある人も多いでしょう。

 “時差Biz”とは通勤時間をずらすことによって満員電車の混雑緩和を促進するためのものです。

 また、時差Bizの参加に資格や決まりはなく、皆様が一斉に取り組むことにより大きな効果があることが見込まれます。( 部は時差Bizホームページから引用しました。)

 時差Biz自体はJR東日本が実行できるものではありませんが、JR東日本から東京都に働きかけることで沿線の会社に実施を要請すればいいと思います。

 他にE235系の早期導入が考えられますが、来年度からの導入だということでこれ以上早めることは難しいと思います。東京オリンピックの開催前にできるだけ多くの車両を代替できるかどうかが大きな課題になりそうです。

5.まとめ

 ということで、JR東日本は“時差Biz”の奨励を行うことが大切だと思います。

6.あとがき

 いかがでしたか?まだ長い研究が書けないのが悩みの種です。

 来年はオリンピック、そして新型車両E235系が導入される年でもあります。E217系の姿が段々と見られなくなってしまうのは切ないですが、横須賀線の利便性が上がるのは必須でしょう。横須賀線の今後が楽しみです!

 そろそろ研究を書くのに慣れてきたかな、という感じがあるので、次回は路線研究ではない研究を書いてみようとおみます。

 最後になりますが、最後までお読みいただき、誠にありがとうございました!

7.参考

・路線攻略本

https://www.tokyo-train-master.com/

・横須賀・総武快速線用車両新設についてーJR東日本

https://www.jreast.co.jp/press/2018/20180902.pdf

・東洋経済オンライン「

https://toyokeizai.net/

・日本民営鉄道協会

https://www.mintetsu.or.jp/

・JR東日本HP

https://www.jreast.co.jp/


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